これからの時代に必要なこと=「地球で生きる力」

どうも、ちーちゃんです。

1ヶ月、2ヶ月の慣れないリモートワーク期間を過ごし、みんなはどう感じているでしょうか。

※これは、IT界隈の開発者たちのコミュニティDevLOVEの「緊急事態宣言アドベントカレンダー」に参加している記事です。

これまでのくだり

わたしは、2011年から6年ぐらい、東京でWebやネイティブアプリのデザインを言葉通り「バリバリ」やっていたが、2年前に、ダウンシフトをしようと決めて、東京から離脱した。

その後、人のご縁がつながって、知る人ぞ知る茶産地、京都府和束町に移住することになり、小さなカフェを開きました。(いまはCOVIDさんでおやすみちゅう)
【過去記事】京都府和束町にてTSUNAGIBA CAFEをオープン – 地球を大切におもうデザイナー * とみたちひろ

そして、去年の「DevLOVE X 〜 それぞれの10年、これからの10年 〜」で、
・もう成長せんでええんちゃう?
・ダウンシフトしようぜ
という発表をさせてもらい、いろいろな意見をいただきました。あれから約1年。【過去記事】DevLOVE X 〜 それぞれの10年、これからの10年 〜 – 地球を大切におもうデザイナー * とみたちひろ

いま、世界中が「非日常」になりました。
さすがの和束町も緊急事態宣言を受けて、カフェや飲食店はおやすみになっています。
スーパーとホームセンターは開いている。でも都市部と同じように、レジ部分にビニールシートが貼られています。
でもそれ以外はなにひとつ変わっていない。あぁ、田舎すばらしい。

わたしはというと、「日常」のままである。

  • 仕事:そもそもほぼしていない。笑
  • 畑:春になり忙しくなった。
  • 近所の人:例年どおり、自給用の田や畑の準備、主産業である茶の準備も始まっている。

ニュースで騒がれているような「非日常」を遠目にみながら、わたしは「日常」にいます。
今日は、そんななかで感じることを伝えたいと思います。

今までの価値観が真逆に変わると思ったほうがいい

日々の情報はYouTubeで仕入れている(テレビはうつらない)のだが、いろんな分野において、今までの価値観が真逆に変わると思ったほうがいいと思っています。
そもそも、都市部では、経済をはじめいろいろなことが過剰に豊かになってしまっていたのです。
これからは、経済的には「あるていどの豊かさ」におさえておくのが幸せなのではないでしょうか。

忙しすぎるほどに働く、ではなく、楽しいぐらいに働く

いま、最低限の経済しかまわっていない。不要不急なものは、今後も売れなくなります。(黒川あつひこ氏談)
飲食店も時短してテイクアウトオンリーだったり、ライブやエンターテイメントもキャンセル。
たしかに、パァッとすることがないぶん、いろいろなストレスも溜まっていると思う。…でも、生きていけないかといわれると、そういうわけでもないよね。
休みの日、行くとこがないから家族で公園に行って遊ぶ。あれ、公園でみんなで遊ぶのってこんなに楽しかったっけ…?とちょっとだけ思ってませんか。笑

休みの日はイオ○でお買い物〜♪というのがストレス発散だったあなた、いま自粛してみてどうですか。
春うららかで暖かな日に公園で家族で遊ぶ。あれ、気持ちいいな。外ってこんなに気持ちよかったっけ。とか思ってませんか?ちょっとだけ思ってますよね。笑

あれ、買い物って必要なもの以外はそんなにしなくてもいんじゃない…?
あれ、買わなかったらそんなにお金必要なくない…?
あれ、お金そんなに必要なかったらこんなにめいっぱい働かなくてよくない…?

そう、そこまでいけばあなたももう立派なダウンシフターズ。

減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ (ちくま文庫)

買って消費、ではなく、必要なものはじぶんでつくる

さあダウンシスターズになったあなた、あんまり買わなくても生きていけることに気づきましたよね。
そしたら次は、「これ買おうかな…」と思ったものをじぶんでつくってみませんか。

めいっぱい働かなくてもよくなったので、時間は多少あります。
そして商品を買うためのお金で、材料を買いましょう。

「家で生活してると、この動線が不便。。ここに棚がほしぃなぁ〜」
はい、IK○Aに行って棚を買うのではなく、ホームセンターに行って木を買いましょう。
そして関連する道具やパーツ。電動ドライバーまたはインパクト、ノコギリ、ビス、メジャー、差し金、などもそろえましょう。道具やパーツは、また次に使い回せます。
※できれば100均ではなくホームセンターで、ね。

棚をつくったら次は、土と種(または苗)を買っておこう。
今後、食料の調達もどうなるかわからなくなるかもしれません。日本の食料自給率は40%ほどです。あまり考えたくありませんが、国境封鎖が続くとなると自給していかなければならない…かもしれない。

じぶんたちが食べるものを、少しでもいいので自分でつくってみよう。
もし、もしもスーパーで野菜が売られなくなったら、あなたはカップ麺や宇宙食でしのぎますか?それとも、家でじぶんたちでつくった野菜を食べますか?

家にある、使い古しのものなんでもいい。
牛乳パック、紙コップ、ペットボトル、などなど。
底に穴をあけて(水抜き用)、土を入れて、種をまいて、日のあたる場所に置いて水をやろう。
しばらくすると、芽が出てきて葉が出てきて、やがて花が咲き実ができる。

朝起きたとき、夜ねるときは、彼らにあいさつをしよう。彼らは人間の波動を感じています。ありがとうの感謝の心も忘れずに。

【過去記事】イベントで使って捨てれなかった紙コップでの苗づくり – 地球を大切におもうデザイナー * とみたちひろ

いまだからこそ、不便をたのしむ

そう、いまはきっと、少しだけ時間のよゆうがあるはず。
だからこそ、「不便」を楽しむ練習をしておいてはどうでしょうか。
お金を出して「買う」という行為は、ものごとが最短で進む方法です。
でも、今だからこそ、少し遠回りをしてみようじゃないですか。

普段は炊飯器に入れてスイッチポンのお米も、土鍋で炊いてみよう。
普段は買ってくるパンを、材料買ってきて自分でこねて焼いてみよう。
普段は買ってくるお茶を、野草を摘んで木の葉を採って、干して煎ってお茶にしてみよう。
普段はガスコンロで沸かすお湯を、薪で火を焚いて沸かしてみよう。

スギナを干して「スギナ茶」をつくる

いつもはお金でさっくりと手に入れていたものが、じぶんでつくるといかに時間がかかるか、口に入れられるようになるまでにいかに労力がかかっているのか、目に見えてわかる。
思いのほかたいへんなのだが、これを続けていると、生きるということはほんとうに豊かなのだなぁと思えてきます。
(ここはなんとも言語化しづらい…。。もうやってみて感じてもらうしかない。笑)

危険を避ける、のではなく、危険に遭遇したときに対処できる方法を知っておく

不便をたのしむためには、実は危険なこともある。
たとえば、火を焚くのも現代では「危険」とされます。しかも煙が近隣で煙たがられるので、というクレームもあります。
でも、じゃあいざインフラが止まってしまったとして、みんなは軽々となにもないところから新聞や木の枝を集めて火を起こせるのでしょうか。
正確には、火を起こすのはマッチとかライターを使ってもいいので、、笑。でも、そうだとしてもわたしには慣れるまで火を保ち続けることはできませんでした。そう、火を保ち続けるのも、いまの現代人にはむずかしいことになってしまっているのです。

 

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癒やされMAX🔥

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どの木がどれだけ燃えやすいとか、どれくらいの湿度だと燃えないとか、空気の量はこれぐらいは必要だとか、いきなりライターで大きな丸太を燃やすことはむずかしいとか。
こればかりは座学で学んだところで、実際に何度もやってみて感覚をつかまないとできるようにならない。

いまの都市部の子どもたちも、きっと火を使ったことがないでしょう。
「危ない!」といって焚き火などから遠ざけられています。
でもそれだと生きる力は身につかない。火はこうやったら燃える、こうやったら燃えない、という知識と体験のほうこそがほんとうは必要になるのです。

そういう意味では、ボール遊びができない公園にはほんとうに腹が立つ。
ボール遊びを避けさせるのではなく、ボール遊びによってなにかが起こったときにどう対処するのか、を教育することこそが大事だと思うのです。

これからは、これはだめだ!と外側からの圧力で禁止するのはナンセンス。それではもう時代がもちません。もっと内側から出るもの(自主性)を大事にしていってほしいのです。
ボール遊びによってとなりの家の窓ガラスを割ってしまったら、それはもうしかたがない(のび太かw)。そのときにどうするかを子どもたちも自分で考えなければならないのです。
大人が囲い込んでしまっては、日本の将来は絶望的でしかありません。

死なないために、ではなく、生きるために

言葉の綾になってきつつあるが、そうではない。
危険の話とも重なるが、「死なないために」というネガティブのモチベーションは、だいたい死にます。
「生きるために」というポジティブなモチベーションこそがほんとうに生きる力をつけてくれるのです。

ワクチンではなく、免疫力を

それと同じことが、これ。
みんな、ワクチンを待っている。
でも、ワクチンは、外側からの圧力。
内側からの免疫力がちゃんとしていなければ、ワクチンをいくら打っても効かないし、新しいウイルスに進化したときになにも対処できない。
さっきの公園でボール遊びの話と同じことです。

そう、免疫力。免疫力だいじに。いのちだいじに。
免疫力をあげるためには、たくさん笑う、そして食養生。
醗酵による菌は、最強だと思う。じぶんで仕込んだ米麹。そこからの塩麹、醤油麹、手前味噌。
そう、これも「不便をたのしむ」の一貫。味噌なんか、仕込んでからできあがるまでに1年もかかる。

言われたことをする、ではなく、じぶんがいいと思ったことをする

そして免疫力をあげるためにもうひとつ必要なのが、これ。
いやなことをいやいややっていては、からだのバランスも崩れてしまいます。
じぶんに自信をもって、自分の意見を主張していいんです。
そして、議論すればいいんです。けんかじゃなくて。

経済的な豊かさと、生きることの豊かさのバランス

こう話してみると、「江戸時代に戻れというのか!」と思われるかもしれません。でも、そうではありません。
明治維新から二度の世界大戦、敗戦後の日本の経済成長は、まさに先人たちの残してくれた財産。

地球に負荷のかからない技術は、使う

わたしがいちばん気をつけていることです。
地球だいじに。
なにが地球に負荷がかかるかかからないかは、厳密には根拠づけてはわからないし、地球に負荷がかかることをわたしもやってはいる。(車ないと生きていけないし…)
けど、必要以上に負荷をかけてはいけないのです。

文明によって便利になったことと、「地球で生きる」ことのバランスをとること。これが「豊か」につながるのではないでしょうか。
それは、この緊急事態宣言が出されたことによって気づく人もたくさんいると思います。
不要不急なものは、そんなに必要ないのではないか。
そんなにたくさん働かなくても生きていけるではないか。

そうだ、種をまこう

そんななか、家でできること。「種をまくこと」。
リモートワークしながらでも、ぜんぜんできます。

「消費するのではなく、つくる」
必要なのは、1日10分だけ。リモートワークしながら、少しの息抜きに。
ぜひ家で野菜を育ててほしい。そして、じぶんの育てたものの大切さに気づいてほしい。こんなにおいしいのか、と。愛着もあるのです。

大根は、どれも芸術的(笑)

食べるものがないと、人間は生きていけないし、暴動の原因にもなる。日本の人は礼儀正しいからだいじょうぶかな…?とはいえ、死活問題であることには変わりない。
DevLOVEのみんなの食料をわたしがつくっておくよ!と言いたいところだが、さすがにムリ…笑
なので、とにかく土と種は買っておいてください。トイレットペーパーの買い占めではなく、土と種を買い占めておけば、いざというときにも食うに困らない。トイレットペーパーは食えない。

さいごに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
気づいた人いるかもしれないけど…ヒマで、勢いあまってYouTube始めちゃいました。笑
ちーちゃんの、日々のてしごとをしながらのたわごとチャンネルです。
といいつつ、「地球で生きる力」を身につけておこう、という強いメッセージが入ってます。
BGM的な流し聞きに最適!ぜひご登録ください。

ちーちゃんの、モノを買わない生活ちゃんねる〜地球の生き方〜 – YouTube

いつもながら、開発界隈に直接関係のない話を食い込ませてもらってありがとうございます。

なぜ「自然に近い暮らし」をしたいの?

最近、じぶんはどうしていきたいのか、これからどんな生き方をしていきたいのか、を問われると「自然に近い暮らしをしたい」と答えることが多い。

実はこれにはちゃんと言語で説明できる理由はない、直感。笑

でもこれ人に説明しないといけないことが多いので、まとめてみるよ。

自然に近い暮らしとは?

さっきのくだりで「自然に近い暮らしをしたいんですよ〜」というと、「ああ畑とか?若いのにえらいな〜」といわれることが多い。

たしかに畑もそうなんだけど、それはほんの一部にすぎない。

わたしがイメージするのは、家、衣服、食べ物、生活に関わるすべてを、自然のめぐみをいただいてつくりだすこと。
そして、必要なくなったものはすべて自然(土)に還ること。

よく考えると、むかしはみんなそうだったはず。最近だと江戸時代とかまではほんとにそんな暮らしだったはず。

肥溜めから堆肥をつくったり。
着物を使い古してもリメイクしていろいろなものに変えたり。
箱や入れ物、衣装ケースなども、木やわらなどでつくられていたり。
電気もないから行灯(あんどん)やろうそくとか。
自然に還らないプラスチック素材とかはなかった。だいたいのものは燃やして灰になり、畑にまいて肥料になる。もちろん有毒ガスや有害成分も出ない。

ただ、それは「今で言う効率化」とはほど遠い。
お金もあったろうが、なにぶんお金で買えるモノ自体も少ないのだから、そんなにかんたんに必要なものがすぐに手に入る時代ではなかったはず。(たとえスマホでamazonでポチることができたとしても、モノ自体がないから、、笑)

でも、当時は当時なりの効率化があったはず。That’s why 「今で言う」を強調したのだ。
当時なりの効率化、そのひとつがいわゆる「物々交換」だったはず。
衣食住に関わるすべてをひとりひとりが、もしくは家族単位でもやろうとするのはけっこう無謀。時間がいくらあっても足りないし、得意・不得意もあるから。
でも、「餅は餅屋」で得意なことをみんなするようにして、それを等価交換すれば効率的だ。

なにが言いたいかというと、日本だと明治時代に入ってから、世界だとイギリスの産業革命あたりぐらいから、この200年あまりでそのへんの概念がガラリと変わってしまったのだ。
「自然に還る」という循環の概念が、二の次になってしまった。

これが、経済成長を加速させることになる

新しいものをつくって、循環のことを考えずに(=捨てるときのことは考えずに)、ひとびとは便利を追求した。
耐久性のある素材を開発した。でもそれは大規模な工場でつくられたものだから、個人ではつくれない。自然には還らないし、個人でほかの形に変えようとしても、変えづらい。リユースがしづらいものだ。

そして、現代の生活はとっても便利になった。
モノ自体も増えたので、お金があればなんでも買える。amazonさんでポチればおわり。

その側面で、地球の悲鳴がきこえる

これこそ宗教っぽいといわれるかもしれないけど、その結果として、地球の悲鳴がわたしにはきこえる。というか感じる。
この便利な生活にひとびとも慣れてしまい、マインドも変わってしまった。

いまや、都会の公園では遊具も撤去され、ボール遊びもできない。
近所の田んぼのカエルの合唱がうるさいからといって駆除しろという人も出てきた。

これにはほんとに憤りを感じる。
カエルがいなくなったらどうなるのか。
まわりまわっておいしい米が食べられなくなるが、そのことに現代のひとびとは気づくことができなくなってしまった。

あなたは地球と共生している?

地球との共生を考えると、現代のこの問題を避けるわけにはいかない。
地球だけでなく宇宙でもいいんだけど。

現代のひとびとは、人間以外の生物のことを軽視しすぎていることに気づいてほしい。
都会の虫はくまなく駆除される。大型薬局の店頭には「虫よけ」「巣の駆除」などのスプレーがずらりと並ぶ。
G(ゴキブリ)が部屋のなかにいようものなら殺虫剤を噴射される。なのに、カブトムシやクワガタは値段をつけてホームセンターとかで売られていたりする。
ペットはかわいがるのに、野生の動物は畑を荒らすからとワナにかけられる。

人に害がある(と勝手に人が考えている)ものは排除しようとする。
でも、彼らも地球上では意味があって現代まで種をつないでいる生物だ。
野生の動物がなぜ山をおりて人間たちのいる畑まで来てしまうのか、なぜ田んぼでカエルが大合唱をするのか、その理由を現代のひとびとは考えようとはしない。

持続可能な地球にするためには、「人」のマインドを変えないとむり

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざは有名だけど、これは人間にもあてはまる。
地球人としてこの生を選んできた以上、地球をこれ以上よごして(=自然に遠いものばかりであふれさせて)子孫に残してはいけない。

いまのマインドのまま進んでいってしまうと、地球はとても持続可能にはなれない。

人のマインドを「変える」というか、つい200年前までもっていたマインドに戻ってほしいというほうが正しいのか。

せめて、「生物の多様性」の意味についてだけでも、小学1年生の授業から大人もいっしょにもういちど考え直してほしい。みんな理科で習ってるはずよ。

なぜ野菜ができるのか。どうやって実を結ぶのか。
わたしたちが生きているのは、木などの植物や、微生物や菌なども含めてほかの生物がたくさんいるから生きていけている。

そうでなければ、みんなカンニバルをして生きていくー??

 

まあそれは極端だとしても…
そのいっぽうで、必要最低限の現代文明も併用しながら。