京都府和束町にてTSUNAGIBA CAFEをオープン

構想は、実は1年前から。。。

奈良にいすわりはじめたときに言われた、「ちーちゃん、モーニングパン焼かへん?」ということば。実はずっとぼんやりと考えてました。

和束町でお茶農家さんの援農プロジェクト「ワヅカナジカン」をやっているY下J太氏。彼が言ってくれたそのことばは、「援農の応援をしたいなぁ」という思考が芽生えることになっていた。

そしてワヅカナジカンの新しい居住スペースTSUNAGIBA SHAREHOUSEが完成した今年の5月から2ヶ月で、仲間(ファミリー)たちの力をかりて(というかむしろファミリーたちが…笑)DIYをしていって、完成したカフェがこちらー!

パンの日
おにぎりの日

いまのところ、パンの日とおにぎりの日。ドリンクはコーヒー、お茶、お茶スムージ、もちり棒などあります。

Instagramをメインに発信しているのでこちらを要チェック〜!
Instagram@tsunagiba.cafe

TSUNAGIBA CAFEの想い

このカフェは、実はいろんな想いが入っている。
最初は、援農で来た人たちが朝ごはんはローソンのパンやおにぎりですませているという話をきいて。わたしが焼くパンはプロのそれとはほどとおいけど、ローソンのよりはおいしいやろうという。笑(←プロが聞いたら怒られる)

飲食をやったことないわたしがパンを焼いてモーニングとして提供するという挑戦。
和束には、実はそういう挑戦をこれからしていきたい、という人が集まっている…というかわたしのまわりにいるだけかもしれないけど。笑
そういう挑戦してみたい人が、ちょっとしたランチをしたり、カフェをしたり、雑貨やオリジナル商品をつくっている人たちがちょっと売ってみたり。

そんな場所になったらいいなぁと思い、わたしも着物をリユースした雑貨を置いている。まだ売れてないけどー笑

販売している雑貨

「やりたい」という想いと、それを応援してくれる仲間と、町の人

カフェをやるにあたり、いろんな人に助けてもらったし、いまも助けてもらっている。
町の人たちも、たくさん助けてくれる。

パン屋って実は個包装するときにすごい資材を使い、それらは一瞬でゴミになる。
ここではパンの表面が油っぽくないように、手が汚れないパンにしていて、包装するのは古新聞。(ちょっとかっこつけて英字新聞にしてる。笑)

紙袋も、家にあって使わないものにカフェのスタンプを押して使ってる。
阪急百貨店の紙袋にTSUNAGIBA CAFEのスタンプが押してある。笑

個人的に「ゴミを使う人」というイメージがすでについているのもあるからかもしれないけど、そうしていると、みんないらない紙袋を持ってきてくれるようになった。笑
しかも前に渡した紙袋もまた持参してきてくれる。

みなさんのやさしさに涙が出る。

みんなでDIYでやった施工

施工にはAっしゃんの存在は欠かせない。
日々別のしごとをしている中、5月の休みの日はこちらに時間を費やしてくれ、寸法や材料など、下地となる部分を新材を使ってキメてくれたおかげで、上地をきれいに飾っていくことができた。

配管からの、下地をつくっている

GWの最中は、近隣(大阪、滋賀、奈良など)の仲間たちも来てくれて、わいわいとDIYの時間を楽しんでくれた。

手伝ってくれる仲間

上地は、ほとんど廃材を使い、壁紙もじぶんでぬってみた。笑

自分で塗った白レンガ

そして、おにぎり&お茶担当のRょうくんはカウンター下のおされペイントを。
彼は @matcha_boy_91 として日本茶を都会の若者たちに普及していて、今後オリジナル商品もたくさんできる予定。

お店の看板ともなるカウンター下

メイキング動画

写真たくさんあるので、メイキング動画にしました。個人的には、涙モノです。笑
(自己満でもありますがご容赦を!)

感謝!

ずっとぼんやりと思っていたことがなんと形になりました。
形になるというのはなんかふしぎな感じ(言語化できない)ですが、流れ流されこうなったのはまちがいない。

オープン日にのぞいてくれた和束のあたたかい人たち、手伝ってくれたいろんな人たちみんなに感謝しかありません。

少しずつ、いろんな人が挑戦できる場をつくりながら、ほそぼそとオープンしていますので、これからもあたたかくお見守りください。よろしくおねがいします。

DevLOVE X 〜 それぞれの10年、これからの10年 〜

6/22(土)と6/23(日)の、土日の2daysにわたってひらかれたDevLOVE X 〜 それぞれの10年、これからの10年 〜

ソフトウェア開発・越境界隈での重鎮が集まる、二度とないこんな豪華な顔ぶれ。

いつもお世話になっているギルドワークスの市谷さん(&竹本さん)が2008年にはじめた開発者のコミュニティは、11年が経った今は6000人の規模となり、この二度とないくらいの大イベントも200人の参加者。

個人的に市谷さんと仕事をさせていただいているなかでいろんな話を聞いているので、わたしの思い入れもそれなりにあり、なんか関わらせてもらうだけでしあわせやなぁ〜と感無量。何度か泣きそうになった。

見えないところでいろんな人のいろんな気持ちが見え隠れ。
ふだんはクールなあの人も、今日のセッションはなんかエモいぞ。それを聞いて、気持ちを感じて、また泣きそうになる。笑

他の方のセッションもどれもおもしろかったー。もちろん、大半が開発においてやってきたこととか、今までの振り返りとか、これからの未来の話とか。

しかし、いろんな人の振り返りを聞いているなかで、10年以上前からアジャイルを啓蒙しようとしてきた方、啓蒙しようとしたけど早すぎた感とか。
新しいもの(=良きもの)をいちはやくとりいれて広めようとする姿勢は、いまも昔も変わらないし、10年以上前からそういう姿勢の方は10年経ってもいまもその姿勢は変わらない。

少し時代が早すぎるかもしれないけど、でもそれは今後のスタンダードになっていく。いまの重鎮たちはみなそうやってきた人たちでした。

そんななかでひっそりとわたしも発表させてもらいました。

ソフトウェア開発の文脈ではわたしはなんの役にも立たない(…ことはないか、UIデザインには興味はある)。
はてなにを話すべきか…と考えた結果、いまの自分の思うことを正直に話してみました。

10年後…地球はあるのか?

まだ成長する?(成長する必要ある?)

次の100年のためにエンジニアとしてあなたにできることは?

エンジニアじゃないあなたも!次の100年の地球のために、今なにをするべきか。個人個人ができることを。

いちばんのメッセージは、昨年末に発表されていた、宮崎県でのドローンでの山林への除草剤の散布問題。
宮崎からオーガニックが無くなる?農薬林業と宮崎の未来 : 山師兄弟Blog 『 林業ボブマーリー 』 

このシステムをつくってほしいと依頼されるのは、もしかしたらあなたかもしれません。
そのときに、「Yes」というのか「No」というのか。

本当に「正しいものを正しくつくる」とはどういうことなのか。目先の仕事の効率化のために地球によくないシステムをつくってしまってもよいのか。もしつくるとしたら、あなたにもその責任はあるのではないか。
と、えらそうなことを言える立場ではないですが、内心そう思うのです。

この内容が思いのほか良い良いと言ってくださる方がいて、うれしい反面、ちょっとびっくり。しかも経営者のかたがたに。

セッション後にはゆっくりお話できなかったので、ぜひまたお会いしてお話したいです。

正しいものを正しくつくる

(あ、宣伝。笑)

ダウンシフトはこわい?

グループワークで自分の想いを共有するなかで多かったのが「ダウンシフトに勇気がいる」ということ。そのときわたしは「月10万円以下で生活しているのでそんなに稼がなくてもいいんですよ」と答えたのだが、いま思うとそういう答えがほしかったわけではないのかな。笑

逆に、なにがこわいんだろう。と聞いてみればよかったな。
いままで東京でやってきたキャリアを捨てることに勇気がいるのか。
いまの生活レベルを落とすことに勇気がいるのか。
いちど捨てると戻れなくなることが不安なのか。

個人的には、捨てたところでまた新しいものが入ってくるからなんとかなる。これが答えかな。だからこわくない。
しかもいままでの経験があるから、それを活かして新しいことに自由に挑戦できる。

あ、でも田舎の「不便な」生活を許容できる気がしない人は多いみたい。

でも正直なところ「不便さ」を楽しめるほうが気持ちが豊かになるとは思う。

沢渡あまねさんは「○○の問題地図」という書籍シリーズで著名なあの方だ。今度、いっしょに田舎で読書会を企画することになり大変うれしい。

田舎と都会、行き来する二拠点生活もとってもオススメしたい。都会でこもる日もあれば、田舎で川べりで作業する日もあればいい。生活はひとまず都会ですれば「不便さ」はないだろう。

ご縁とはすごい

登壇者のおひとり(重鎮)の@hiranabeさんと懇親会でお話させていただき、廃材アートの活動の件を伝えたところ、どこかへ走っていってこのポストカードをとってきてくださり、いただいた。
まさにいまこれによって自分に自信を持ってもらいことだらけで涙が出た。DevLOVE縁すごい。

これらの言葉「THIS IS YOUR LIFE. 」は、エコデザインベンチャー企業 Holstee 社のマニフェスト。
このマニフェストが素敵すぎて、NYまで行って日本語訳を申し出たらしい。すごい。

そんな平鍋さんも、福井に本社のある会社の社長さんで、東京と福井を行ったり来たりされていて、共感することがたくさんあった。ゆっくりお話したい。

まとめとスライド

わたし自身もこの発表によってじぶんの気持ちが整理できたのと同時に、そういう想いを持っている人たちとつながれてとてもよかったです。
ITこそ遠隔で成り立つ可能性があるのだから。

#DevLOVEX とみた ちひろ「生命の営みに触れるべき次の10年のために開発者に伝えたいこと」 #DevLOVEXB Day2-2B – Togetter

(表紙の写真:photos by Toshiaki Nomura)